青山アパート再生 大西正紀

oons_g.jpg

渋谷や新宿とは異なり,原宿・表参道は単なるショッピング街ではない.そこへ「棲む」人々と外来者とが混在し合い,独自のコミュニティーを発生させる.その中心に同潤会青山アパートは在り続けてきた.明治神宮へ向かう表参道に沿って130mに渡って連なる青山アパート.オリンピック以降の商業化の中で,その機能を住居から店舗へと緩やかに変容させながら,欅並木と共に創られた独特の雰囲気は,今なお人々を惹き付けている.
建替え計画が取り沙汰されてから約30年.ちょうどこの制作に取りかかった時期は森ビル+安藤忠雄によって提示された小学校の合築案で街が揺れていた時だった.商業的ポテンシャルの中で,どれだけ残せるのか.通り側の住棟を残しながら,40戸の住戸と小学校そして商業施設をどう混在させるか.それが大きなテーマだ.

2000年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at October 28, 2000 0:00


TrackBacks




Comments

サイン・インを確認しました、 . さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?